10/25(水) 19:27配信 FNNプライムオンライン(フジテレビ系)

24日午後8時ごろ、真っ暗な千葉・木更津市の海岸に現れたのは...。今が旬のワタリガニを勝手に取る密漁者。追跡取材で、なぜこの海岸が狙われたのかが見えてきた。

蒸しても良し、タレに漬け込んでも良し。店で買うと、1匹1,000円は超えるワタリガニ。木更津市の直売所にも、地元でとれた新鮮なものがずらりと並んでいる。

しかし、このワタリガニをめぐってある問題が...。

うお屋・板倉朋子さん「ワタリガニとか少なくなってきてるので、取られちゃうと...」

木更津産のワタリガニを無断で取る人物が、あとを絶たないという。

「イット!」取材班が木更津の海岸を訪れると、海面が高く中に入ることはできない。しかし、潮が引いた午後8時ごろ、海岸には暗闇を照らす1つの光が。ヘッドライトを装着し、水面を照らしながら歩いている人。手には網のようなものを持っているのが確認できる。いったい何をしているのか直撃した。

手に網のようなものを持った人「(何を取ってますか?)カニです。(国籍は?)中国です」

カニを取っていたと話すのは、千葉県内に住むという在日中国人の男性。網の中を見ると、そこには大量のワタリガニが入っている。この海岸は本来、漁業権を持っている人しか入れない場所。中国語でも、しっかり許可なく海に入ってはいけないと貼り紙で警告している。取材班が男性に密漁行為となるため、やめるよう伝えると驚きの言い訳が。

密漁をする男性「でもハマグリだけダメじゃないですか。カニだと聞いたことないです。ハマグリだといっぱい聞いたことあるので」

ハマグリはだめでもカニなら密漁にならない、もちろんそんなことはない。実は、この木更津市のワタリガニでの密漁が、中国人の間で広まっていると地元の漁業組合は話す。

金田漁業協同組合・組合長 高橋敏夫さん「多くの中国人が来た時に問い詰めたら、SNSでカニが取れると、情報を見てと、目的地まで来るのに地図があるんですよ」

中国のSNSにはワタリガニが取れることや違法性について伝える投稿が...。密漁をしていた男性も「(ここは)友達から聞いた」と話した。中国人の間で広まる密漁の情報。その後、男性は「この場所にはもう来ない」というものの、カニはそのまま持ち去ってしまった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d0cd226f6eb16432009a24170c95aff31773338a