イ・ジョンフが韓国でテレビのインタビューで語った思い
エンゼルスの大谷翔平【写真:ロイター】

 韓国球界のスーパースターが、米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手を絶賛した。今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でもプレーしたイ・ジョンフ外野手(キウム)は今オフ、ポスティングシステムを利用しての米大リーグ挑戦を予定している。母国のテレビ番組に出演し、大谷との対決について水を向けられると「野球選手として一番カッコいいと言えるくらいの選手」と憧れの視線を向けた。

 韓国のケーブル局「連合ニュースTV」のインタビューで答えたもの。イ・ジョンフは司会から投手・大谷との対決について問われると「よくわかりません。(大谷が)手術をしたので……。代表チームでも対戦したことがないので」と、イメージできない様子だった。

 ただ、大谷をどう見たのかについては雄弁だ。「(WBCの韓国戦では)打者で出てきたんですが、近くで立つととてもカッコよくて。身体も大きくてフィジカルもすごい。アジア人がどうやったらこうなるのかというフィジカルでした」と尊敬の念を口にした。さらに「野球選手の中で一番カッコいいと言ってもいいくらいです」と続けた。

 イ・ジョンフは身長185センチ、体重86キロというすらりとした体躯から、鋭いライナーを飛ばす好打者。韓国プロ野球KBOリーグでは7年間プレーし通算1181安打、史上最高の打率.340という成績を残している。キウムは今オフのポスティング利用を認めており、今季は米大リーグの各球団が視察を繰り返した。

実は名古屋生まれ…父は元中日イ・ジョンボム
 今季は7月22日に外野守備で足首を痛め戦線離脱。10月1日の本拠地最終戦に代打出場すると、打席で何度もお辞儀してファンに感謝の意を伝えた。メジャー挑戦という気持ちが芽生えたきっかけを「2021年の東京五輪です。いい投手と対戦して、少しずつそういう気持ちが出てきた」と口にした。

 また、父で中日でもプレーしたイ・ジョンボム氏については「父も海外での経験があるので、『準備をしっかりしろ』と言われています。両親はこうしろと言うより、いつも応援してくださって大きな力になっています」と感謝している。

 イ・ジョンフは父の中日時代に、名古屋の病院で生まれたことでも知られる。パドレスで活躍し、今季は2部門でゴールドグラブの候補入りしているキム・ハソン内野手とはキウムでチームメートだった。次は入団するチームに注目が集まりそうだ。

THE ANSWER編集部

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