■国内女子ゴルフ「樋口久子 三菱電機レディス」最終日(29日、埼玉・武蔵丘GC=6650ヤード、パー72)

22歳、李ハナ(韓国)がプロ入り初優勝を遂げた。「うれしい。初めての経験で緊張してます」と笑顔が弾けた。

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通算9アンダーで並んだプレーオフの相手は、昨年女王でツアー10勝の山下美夢有と初優勝を狙う仁井優花。それでも高ぶりはなかった。
「プレーオフまで15分くらいの時間があったけど、18ホールを終えた気持ちのままの状態で臨みたかった」
とあえて練習せず、集中力を持続させたという。
プレーオフ1ホール目、ピンまで230ヤードの2打目を7メートルへ付け、イーグルこそ逃したが、他の2人はパー。
50センチを沈めるバーディーのウイニングパットを決めた。

2020―21年シーズン、下部のステップアップツアーで3勝のうち2勝はプレーオフ。
「他の選手、スコアは意識しない。自分のプレーに集中する。今年はツアーでも優勝するという強い気持ちがあった」とメンタルの強さを口にした。

中国生まれで、ゴルフに熱中した高校時代まで韓国で育った。
両親が仕事の関係で10年ほど前から日本在住ということもあり、日本ツアーの門を叩いた。
韓国語、英語、日本語を話すトリリンガルは以前から「日本が大好き!」。
そして憧れの選手が、今季限りで日本ツアーを撤退したイ・ボミ(35)だ。

日本ツアーで初めて会ったときは「韓国にいるときから大好きでした。でも実際に会ったら緊張してあまりしゃべれなかった」というが、
しっかり観察。
「いつも笑顔を絶やさない態度やファンに対する接し方などを見てすごく勉強になった。ボミさんみたいな選手になるように頑張りたい」

李もキュートな顔立ちで人気がある。ギャラリーから「頑張って!」と声援が飛ぶと、視線を向けて笑顔を送る。
ファン対応能力はボミ譲り?! 日本食も「みんな好き。でも、うなぎが一番」。これまたボミちゃんの大好物。
ボミ・ロス≠フいま、もしかして後継者になれるかもしれない?! (清水満)

2023.10/30 13:26
https://www.zakzak.co.jp/article/20231030-YQULZ7TH5RN6POBNLFZFC5M5W4/