・日本に注がれる富裕層の「熱すぎる視線」
 シンガポールでは、富裕層の間で日本の超高級不動産の関心を持つ動きが拡大しています。

 私はシンガポールに住んでいますが、今回はどのような物件が人気となっているのか、その背景にあるトレンドについて解説します。

 以前から、欧米の主要都市と比べて割安な日本の高級物件は注目されていましたが、足元ではその流れが加速しています。

 1米ドル150円を超えるところまで円安が進行し、ユーロやスイスフランといった主要通貨に対しても大きく下落していることも
要因の一つですが、それだけではありません。

 最も大きな要因は、日本に長期滞在を検討する外国人の超富裕層が増えていることです。

・香港からシンガポール、そして日本へ
 10年ほど前までは、超富裕層がアジアの高級物件を取引する最大のマーケットは香港でした、
ところが、度重なるデモや苛烈なコロナ対策、中国政府による干渉が増えて、香港の魅力は剥落してしまいました。

 その座に取って代わったのが、シンガポールだったのです。

 ただし、シンガポールはコロナ期間中に新規住宅の建設のペースが鈍化していました。
住宅が供給不足の折に、中国本土からの移住者が増え、超富裕層が流入したのです。
さらにコロナによる行動制限がなくなったことでグローバル企業がアジア本社を置くシンガポールの人員を増強したため、
賃料が大きく高騰してしまいました。

 当然ながら、国民の間では不満が高まり、それを緩和するためにシンガポール政府は外国人による不動産取得への課税を高めています。
「印紙税」と呼ばれる外国人の不動産取得への超課税率の設定は、ちょうど私がシンガポールに移住した10年ほど前に導入されました。

 その後、税率はどんどん引き上げられ今年に入ってなんと60%となったのです。

・超富裕層が日本に魅力を感じるワケ
 言うまでもありませんが、これは強烈な税率です。外国人がシンガポールで不動産を購入すると、
一般市民よりも購入額の6割も多く税金を払わなければなりません。

 それでも不動産バブルが崩壊した中国を中心に超富裕層のシンガポールの流入は続き、
30億円以上の高額物件が売れていたのですが、さすがにその勢いは衰えてきました。

 かたや日本の物件は、単価が安かったうえに円安でさらに割安となりました。
シンガポールの印紙税に相当する金額で、はるかにクオリティの高い物件を購入できるので、日本の不動産の魅力が高まったのです。

 シンガポールのように追加の課税もなく、ましてやタイやフィリピン、カンボジアなど外国人の土地の所有を禁じているわけでもない日本は、
いまや富裕層にとって要注目の不動産市場となりました。

 また、日本では外国人事業家が数百万円を投資すれば長期滞在を認めるビザ制度があります。
これも欧州やオセアニアの投資家ビザと比べて1桁以上も投資額が少なくて済むことも、日本の魅力を押し上げています。

 こうして今、外国人富裕層の間で日本で物件を取得して、まとまった期間滞在するという動きが拡大しているのです。
岡村 聡(S&S investments CEO)

現代ビジネス 11/20(月) 7:03配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/fd90ae5fdb66742deda22aca99380a2f2ac0e28c

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