毎日新聞 2023/12/13 19:02(最終更新 12/13 19:21)

 国民生活センターは13日、インターネット通販で購入した中国製とみられるクリームで重い皮膚障害を負うケースが4件あったと発表した。センターは商品名を公表し、使用や購入をしないよう注意喚起した。

 このクリームは、ほくろやしみ、いぼなどが取れるとうたった「点痣膏(てんしこう)」。全国の消費生活センターなどに5件の相談があり、このうち4件で皮膚障害があった。

 70代の女性は、額のほくろにつけたところ赤く腫れ、皮膚の色が変わり潰瘍ができた。別のケースでは、塗ると焼けるような痛みを感じて皮膚科を受診したところ、治療に1年以上かかると言われたという。

 センターが調べた結果、クリームは酸化カルシウムと水酸化ナトリウムを含むとみられる強いアルカリ性(pH14)で、国際的な化学品の基準で、皮膚への腐食性があり不可逆的な損傷を起こすとされるレベルだった。被害はいずれも化学反応による熱傷とみられるという。

https://mainichi.jp/articles/20231213/k00/00m/040/287000c