中国で30日までに、食料安全保障の向上を掲げた「糧食安全保障法」が成立した。
来年6月1日の施行。穀物を輸入する米国との対立の長期化を見込み、食料の輸入依存からの脱却を図る。
法律で穀物やマメやイモ類などを「糧食」と呼び、国内での確保に力を入れる方針を示した。

中国政府は穀物の自給率は95%以上としている。
ただ中国税関総署や報道によると、糧食の輸入量は2021年に1億6454万トンと過去最高を記録。
21、22年のトウモロコシの輸入は米国からが約7割、ウクライナからが約3割で両国を合計すると9割を超える状態だった。

法律では、耕地保護の必要性を強調。耕地を林地、草地や造園などへ転用することを厳しく規制する。
逆に公園などを耕地にする動きが拡大する可能性もある。(共同)

2023/12/30 21:13
https://www.sankei.com/article/20231230-FOFSTXTZTRLVLBXHHJMPOD66JE/