0001仮面ウニダー ★
2024/01/06(土) 12:01:33.24ID:FelsC4Ewインドネシアの大統領選や、韓国、インドの総選挙のほか、日本でも9月に自民党総裁選がある。
そこに暮らす40億人超が票を投じる計算となる。
その嚆矢(こうし=出だし)となるのが、13日に投開票がある台湾総統選となる。
蔡英文総統の後継として路線を引き継ぐ与党「民進党」の頼清徳(らい・せいとく)副総統のほか、
最大野党「中国国民党」の侯友宜(こう・ゆうぎ)新北市長や、第3政党「台湾民衆党」の柯文哲(か・ぶんてつ)党主席が
三つどもえの争いを展開している。
台湾の世論調査では、頼氏が優位を保っていたが、侯氏が急速に追い上げており、接戦が見込まれている。
その総統選を見据え、中国と台湾のさや当てが激化している。
新中国建国の祖、毛沢東の生誕から130年を迎えた2023年12月26日、習近平国家主席は演説をして、
「台湾統一」への意気込みをこう語った。
「祖国は必ず統一しなければならないし、必ず実現する。どのような方法であっても、
台湾を中国から分裂させることを断固として阻止する」
毛沢東が成し得なかった「台湾統一」を、習氏が自らの手で実現しようとする意気込みを示した発言といえる。
中国政府で台湾政策を担う国務院台湾事務弁公室の報道官は、翌27日の会見で、
「台湾独立の立場をかたくなに貫いている。台湾独立は戦争を意味する」と頼氏を威嚇した。
習氏は同31日、国営メディアを通じて発表した新年のあいさつでも、次のように強調した。
「祖国統一は歴史的必然だ。両岸(中台)同胞が手を携え、心を合わせて民族復興の偉大な栄光を享受すべきだ」
これに対し、蔡総統は24年1月1日、台北市内の総統府で新年の談話を発表した。
「台湾海峡の平和と安定は国際社会の総意だ。私たちは挑発も屈服もせず、国際社会の信頼を得て、
民主主義のパートナーと協力を深めてきた。民主主義を信じて、よりよい台湾のために最善の決断をしてほしい」
台湾への圧力を強める習政権を牽制(けんせい)し、総統選で頼氏への投票を有権者に呼び掛けた。
頼氏が当選すれば、台湾の民主化始まって以来となる民進党候補の3連勝となり、中国側の攻勢が強まることは必至だろう。
候氏が勝てば、中国との関係改善は進むが、経済的には取り込まれる方向にかじを切る可能性がある。
台湾の独自性を守って民主主義を守るのか。経済を重視して中国との関係改善を重視するのか。
東アジア、いや世界の命運を左右しかねない選挙まで1週間余りとなった。
(キヤノングローバル戦略研究所主任研究員 峯村健司)
2024.1/6 10:00
https://www.zakzak.co.jp/article/20240106-Q7MGZ3JZFJPZJKG6M4IMLV6FUI/