【ソウル=小池和樹】戦時中に「女子勤労 挺身ていしん 隊」の一員として軍需工場で強制労働をさせられたとして、韓国人女性らが機械メーカー「不二越」(東京都港区)を相手取り損害賠償を求めた訴訟3件の上告審判決が25日午前、韓国大法院(最高裁)であり、同社の上告をいずれも棄却した。賠償を命じた2審の高裁判決が確定し、同社の敗訴が決まった。判決は元挺身隊員らに対し、1人あたり8000万ウォン〜1億ウォン(約880万〜約1100万円)の支払いを不二越に命じた。

大法院で審理が行われていた元徴用工関連訴訟はすべて日本企業側の敗訴が決まり、計12件で判決が確定した。他にも高裁や地裁で関連訴訟の審理が行われており、同様の判断が続く可能性がある。

読売新聞 2024/01/25 11:07
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240125-OYT1T50069/