イチロー(50)が来年のメジャーリーグ(MLB)殿堂入り有力候補に挙がった。秋信守(チュ・シンス、41、SSGランダース)が2年後に韓国人選手では初めて殿堂入り投票候補に名前が挙がる可能性も提起された。

MLBドットコムは25日(日本時間)、「今後5年間の殿堂入り候補に選ばれる選手」を予想する記事で、2025年の最有力候補としてイチロー、C.C.サバシア、フェリックス・ヘルナンデスを挙げた。イチローは2001年にメジャーデビューしてから19シーズンの間、通算で打率3割1分1厘、3089安打、117本塁打、780打点、509盗塁をマークした伝説的な外野手だ。2001年に日本人選手では初めてリーグ最優秀選手(MVP)と新人王に選ばれ、オールスターに10回出場した。

2019シーズンを最後に引退したイチローは来年末に殿堂入り候補資格(メジャーで10シーズン以上プレーし、引退から5年が経過した選手)を得る。この資格を満たした選手の中から全米野球記者協会(BBWA)が選別した候補が投票の対象者となる。イチローが除外される可能性は高くない。

イチローが候補に選ばれて投票で75%以上の支持を得る場合、アジア出身選手で初のメジャー殿堂入りという偉業を達成する。これまで日本人投手の野茂英雄(2014年)と打者の松井秀喜(2018年)が候補に挙がったが、共に1%前後の支持率に終わった。

左腕投手のサバシアもイチローと共に来年殿堂入りする可能性が高い。サバシアは通算19シーズンで251勝161敗、防御率3.74という記録を残した。2007年にアメリカンリーグのサイ・ヤング賞を受賞し、オールスターに6回選ばれた。投手がMLB殿堂入りしたのは2019年のマリアノ・リベラ、ロイ・ハラデイ、マイク・ムッシーナが最後だった。サバシアが6年ぶりにその栄光に挑戦する。

イチロー、サバシアと共に挙がっているヘルナンデスは15シーズンで通算169勝131敗、防御率3.42と活躍した。サイ・ヤング賞を1回(2010年アメリカンリーグ)受賞し、オールスターに6回選ばれた。

韓国人外野手の秋信守は2026年の殿堂入り候補に入る可能性がある選手に挙がった。秋信守は2005年から2020年までMLBでプレーし、16シーズン通算で打率2割7分5厘、218本塁打、782打点、157盗塁をマークした。その年の最も有力な候補(バスター・ポージー、ジョン レスター)には入らなかったが、「注目(notable)」の最初の投票対象者として名を連ねた。このほかジェイ・ブルース、ブレット・ガードナー、カイル・シーガー、ライアン・ジマーマン、ジョーダン・ジマーマンらが秋信守とともに並んだ。

秋信守が殿堂入りする可能性は高くない。しかし最終候補に名を連ねるだけでも韓国人選手初として歴史に残る。1994年から2010年までメジャーで通算124勝をマークした「コリアン特急」朴賛浩(パク・チャンホ)は2016年の殿堂入り候補に含まれなかった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/49dfb820239cf02a9d40e10fda2090647e093880