中国メディアの環球時報によると、中国のトレンドや高級品市場を分析する米サイト、ジンデイリーは22日、中国人の海外旅行は今年「ホームラン級」に増加すると複数のアナリストが予測しているとする記事を掲載した。

記事によると、2024年初めの時点で、複数のアナリストは、今年の中国からの海外旅行が「ホームラン級」に増加すると予測している。調査会社オックスフォード・エコノミクスの報告書は、今年の中国からの海外旅行について、前年比約2倍になるものの、依然として19年の水準を22%下回り、新型コロナ禍前の水準に完全に回復するのは25年になると予測している。

英航空会社ブリティッシュ・エアウェイズと香港を拠点とするキャセイパシフィック航空は、この予想される回復に狙いを定めている。ブリティッシュ・エアウェイズは、中英間での高級なレジャー体験に対する需要の高まりに応えるため、中国本土出身の客室乗務員の数を倍増させて100人とする。キャセイパシフィック航空も中国本土から新たに客室乗務員100人を迎え入れ、25年までに中国本土の人材1500人を世界中の従業員にシームレスに融合させるという壮大なビジョンに向けた基礎を築いている。キャセイパシフィック航空のサービスデリバリーディレクター、マンディ・ン氏によると、この動きは「スタッフの多様性を強化するものであり、航空会社にとって当然の一歩」だ。

記事は「中国の旅行ブームが予測される中、両航空会社の動きには説得力がある。中国人の人気旅行先の小売業界やホスピタリティー業界も同様の対応をしていることが分かる。中国本土の人材および標準中国語を話す人材をグローバルチームに採用することは、単なる業務強化ではない。中国の観光市場の文化面およびサービス面での期待と一致するものでもある」とした。

その上で、「アナリストの予測通りに進むとすれば、今年は、抑圧された需要と消費者信頼感の高まりが国内外の旅行の復活を促進するため、中国の旅行セクターは顕著な回復を示すことになるだろう」「しかし、この復活は単なる回復ではなく、多くの旅行者が大きな変化を遂げているように、変革の段階でもある。さまざまな旅行トレンド、ショッピングの好み、ライフスタイル、消費者の好みが、人々の需要を駆り立てている」「世界最大の観光市場と最も高額な支出を行う消費者の復活を最大限に活用するために、世界中の最も賢明な観光局、小売業界、ホスピタリティー業界、航空業界はこうした変化を注意深く追跡しなければならない」などと伝えた。(翻訳・編集/柳川)

Record China 2024年1月29日(月) 7時0分
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