（ブルームバーグ）： 中国の新築住宅販売は１月、政策当局による支援策が加速したにもかかわらず大幅な落ち込みが続いた。

中国房産信息集団（ＣＲＩＣ＝克而瑞）の速報データによると、不動産大手100社の１月の新築住宅販売額は前年同月比34.2％減の2350億元（約４兆8000億円）となった。昨年12月は同34.6％減だった。１月の販売額は前月比では48％減と、近年では最も低い水準を記録した。

不動産不況は中国経済にとって大きな逆風であり、債務の返済やプロジェクトの完了に苦慮している開発業者への圧力を強めている。中国恒大集団は１月29日に香港の裁判所から清算を命じられ、３年間の不動産危機の中で最大の破綻となった。

中国恒大に香港高裁が清算命令−資産は本土中心、実質的な回収困難か

当局は中国の不動産市場と株式市場を強化するため、さらなる措置を打ち出した。重要な措置の一つは、商業用不動産ローンの利用を拡大し、開発業者の他の債務返済を支援することだ。

マッコーリー・グループの中国経済責任者、胡偉俊氏は、「政策当局は銀行に対して不動産融資を増やすよう圧力を強めたが、銀行が取る用意がある信用リスクは限られている」と指摘。「注目すべき重要な点は、中央政府がいつ、責任を持って波及を止めるために介入するかどうかだ」と付け加えた。

当局は最近、地方政府に対し、資金調達の対象となるプロジェクトのリスト作成など、開発業者の資金調達支援を呼びかけた。

中国副首相、不動産業界向け資金調達支援を各市当局に呼びかけ

原題：China Home Sales Slump Persists After Evergrande Liquidation (1)（抜粋）

--取材協力：Tom Hancock、Foster Wong.

(c)2024 Bloomberg L.P.

https://news.yahoo.co.jp/articles/86838bbcb1a233fb7d1bc65466a9389c8ec7132d

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