韓国型超音速戦闘機「ボラメ(KF−21)」の関連資料流出の疑いを受けるインドネシア国籍の研究員A氏は、韓国に派遣されたインドネシア開発陣の中で最も長い期間、KF−21の開発に参加した人物だという。

韓国軍筋は、「A氏は新型コロナウイルス感染拡大の期間を除けば、最も長く韓国航空宇宙産業(KAI・KF−21制作会社)で派遣勤務してきたと聞いている」と話した。A氏が先月17日、慶尚南道泗川(キョンサンナムド・サチョン)のKAI本社から外部に持ち出そうとした未認可のUSBメモリーには、4、5年分に相当する49個の資料ファイルが含まれていたという。国家情報院や国軍防諜司令部などの調査当局は、A氏が数年にわたってKF−21の開発関連資料を選別的に入手して流出した可能性を疑っているという。

A氏は関係当局の調査で、「研究陣の会議資料など一般的な内容が保存された個人のUSBメモリーを誤って社内に持ち込んだにすぎない」とし、疑いを強く否定しているという。KAI側も、現在まで一般的な資料が多く、軍事機密に該当する内容はないという立場だ。しかし、軍当局者は、「それはKAIの独自調査の結果であり、USBメモリーの正確な内容と機密侵害の有無は関係当局の公式調査を経て確認されるだろう」と伝えた。

国情院など情報当局は、A氏を含む10〜20人のインドネシア派遣人員全員を出国禁止した後、2回にわたって調査した。また、A氏らとKF−21開発作業に参加したKAI関係者に対しても裏づけ調査を行ったという。A氏がKF−21の関連資料をUSBメモリーに保存して持ち出す過程で、KAIの内部者が関与した可能性を排除できないためだ。

軍筋は、「すでに調査した内容をもとに機密流出の疑いを明らかにして警察に捜査依頼をするか、追加調査をするか、内部で検討している」と伝えた。

東亜日報 Updated February. 05, 2024 08:35
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