大変に面白いことが中国SNS『Weibo』上で起こりました。

2024年02月02日、在中国アメリカ合衆国大使館の『Weibo』公式アカウントの投稿に対して、中国の皆さんからの大量コメントが殺到したのです。

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↑「ミャンマー軍事クーデター3周年に関する投稿」でしたが、これに大量のコメントがつきました。

⇒参照・引用元:『Weibo』「在中国合衆国大使館」公式アカウント

コメント投稿の内容は合衆国に対するSOSが含まれていました。以下のようなコメントがあったのです。

「正義のために発言してくれてありがとう」

「私たちを良くしてくれる人は誰でも大好き」

「私はアメリカを愛している」

「公式メディアが私たちの発言を許さないので、ここに助けを求めに来た。 アメリカを愛しています」

「公式メディアが話をさせてくれないので、ここに助けを求めに来ます」

「少なくともここはメッセージを削除しないので良いですね」

中国のネット環境は当局に統制されているので、中国共産党に都合の悪い発言は削除されます。「合衆国大使館のコメントなら削除されないだろう」と思った人が不満とSOSを表明した――と見られています。

同日、在中国アメリカ合衆国大使館の『Weibo』公式アカウントは「キリンの保護」についての投稿も行ったのですが、これにも大量のコメントをつきました。

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↑キリンの保護についての投稿だったのに「米国よ助けてくれ」などのコメントが殺到。

⇒参照・引用元:『Weibo』「在中国合衆国大使館」公式アカウント

傑作なのは、中国株式市場で株価の暴落が止まらないので「助けてくれ」というものが多数あったことです。例えば以下のようなコメントです。

「哀れな中国の株主を救ってくれ、私はアメリカを愛している」

「アメリカにA株を救うよう懇願する」

「アメリカ人よ、この星はあなたを必要としている! とても必要としている! アメリカに神のご加護を」

中には「アメリカがA株式市場を買うべき」などというコメントまである始末。

合衆国からすれば「知らんがな」という話なのですが、以下のように中国株式市場は絶賛下落中です(チャートは『Investing.com』より引用:上海総合/日足/2024年02月05日13:22現在)。

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どこで下落が止まるでしょうか――という話ですが、中国の皆さんにとっては合衆国に「助けてほしい」と願うほどの惨状なのです。

(吉田ハンチング@dcp)
https://money1.jp/archives/121265