大学評判ランキングの上位10校(カッコ内は所在国と、前年の順位)

1位:ハーバード大学(米国、1位)
2位:マサチューセッツ工科大学(米国、2位)
3位:スタンフォード大学(米国、3位)
4位:オックスフォード大学(英国、4位)
5位:ケンブリッジ大学(英国、5位)
6位:カリフォルニア大学バークレー校(米国、6位)
7位:プリンストン大学(米国、7位)
8位:清華大学(中国、9位)
9位:イェール大学(米国、8位)
10位:東京大学(日本、10位)

出典:Times Higher Education World Reputation Rankings


「2023年世界の大学評判ランキング」では、米ハーバード大学が1位に輝いた。しかし、中国の一流大学がじわじわと差を縮めている。

英教育誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)が毎年まとめている「世界の大学評判ランキング」で、ハーバード大学が13年連続1位となり、世界最高の高等教育機関に輝いた。

ハーバード大学にとっては、歓迎すべき知らせとなった。というのも、同大学のクローディン・ゲイ学長が2024年1月、辞任に追い込まれたばかりだからだ(この辞任は、2023年12月に開催された、反ユダヤ主義を巡る大学の対応を問う下院公聴会にゲイ学長が出席した際の言動などが問われた結果だ)。今回の大学評判ランキングは、ゲイ学長の辞任前に決定されていたものだ。

ハーバード大学を先頭に、ランキングの1位から7位までを米英の大学が独占した一方で、中国の大学が上位との差を縮めつつある。清華大学は、2023年より1つ上の8位に、北京大学も13位から11位に、ランクを上げているのだ。

THEの最高国際情勢責任者フィル・ベイティーは「大学の評価は非常に重要だ。それは、高等教育の世界における世界的な通貨であり、大学が、才能ある人材を引きつけて彼らを保持し、共同研究の誘致や投資を呼び込むことに役立つ」と話す。「さらに、出身大学の評判が高ければ、世界の労働市場で学生や卒業生たちが必要とする評価につながる」

大学評判ランキングは、同じTHEが総合的に判断する「世界大学ランキング」とは異なるものだ。世界大学ランキングは、教育、研究、国際性を含む幅広い領域に関して、諸大学を比較して決定される。一方、大学評判ランキングの方は、影響力を持つ著作物のある世界中の有力な研究者が、各大学をどう見ているかという点に着目して決定されている。

ハーバード大学は、大学ランキングでは4位だが、大学評判ランキングでは、その世界的な知名度で確固たる地位を築いている。

英オックスフォード大学は、大学ランキングでは2017年から8年連続1位だが、大学評判ランキングでは、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学、スタンフォード大学に続く4位だ。

2023年世界の大学評判ランキングは、世界166の国や地域の4万人近い学者を対象に、各自の専門分野で最高と思われる大学を挙げてもらう調査を実施し、上位200大学をランク付けした。

(略)

国別に見ると、200位内にランクインした大学が最も多かったのは米国で、52大学だった。しかしこの数は、前年と比べると4校減っている。

2番目に多かったのは英国で20校だが、米国と同じく4校減だ。わずかな差で英国に続いたのが中国で、15校。その次がドイツで、14校だった(中国は、100位内には8校がランクインした)。

今回は、アラブ地域の大学も大躍進を遂げ、初めて200位内に7校がランクインした。アラブ首長国連邦からはアブダビ大学のほか2校、クウェートからは中東アメリカン大学、レバノンからはベイルート・アラブ大学などが名を連ねた。

フランスは、大学の統合が相次いだあとも躍進を続け、今回は200位内に8校がランクインした。トップは44位のパリ=サクレー大学だ。一方、オーストラリア勢は、ランクインした6大学のうち5大学が順位を落としている。

全文はソースで
https://news.yahoo.co.jp/articles/040e5c63a58802586b7949a218bbd85cbbf1d5c0?page=1