中国全国人民代表大会(全人代)に出席した中国人民解放軍海軍高位将軍が、建造中の4隻目の空母が原子力空母である可能性に言及した。

香港メディアの香港商報によると、全人代代表の袁華智海軍政治委員(上将)は5日、取材陣から関連の質問を受けた。この日、取材陣は「4隻目の空母の細部事項に対する発表が遅れているのは技術的なボトルネック現象(欠陥)のためではないかとの推測が出ている」と聞いた。これに対して袁氏は「技術的ボトルネック現象はない」と断言した。4隻目の空母が原子力推進であるかどうかに対しては「早期内に発表する」とだけ答えた。また「中国の空母建造は米国についていくためのものではなく、国家主権と領土安定を守護し、国家の権益を保護するためのもの」と主張した。

この発言を巡り、中国軍首脳部が4隻目の空母が原子力推進方式で建造されている点を否定しなかったという解釈が出てきた。原子力空母は原子力を燃料として使って動力を得るため、在来式ディーゼル空母とは違って燃料の再供給がなくても長期間作戦を展開することができるため作戦範囲もはるかに広い。中国は現在「遼寧」「山東」「福建」など計3隻の空母を保有しているが、すべてディーゼル推進の空母だ。

2021年、香港サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)は中国の4隻目の空母が初の原子力空母として建造される可能性があると報じた。だが、その後空母建造に関連した中国当局の確認や追加報道などはなかった。

中央日報 最終更新: 3/7(木) 7:54
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