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金大中(キム・デジュン)ノーベル平和賞記念館(以下、記念館)が製作した金大中元大統領と李姫鎬(イ・ヒホ)夫人夫妻の
ろう人形がろう素材ではないシリコン素材で製作されていたことが明らかになった。
数千万ウォンかけて製作された人形は記念館に展示されていたが、実物と似ていないという指摘が相次いだことから、
現在は撤去されて収蔵庫に保管されている。

全羅南道木浦市(チョルラナムド・モクポシ)は記念館職員3人に対して業務上背任、私文書などの偽造・変造、
私文書不正行使などの容疑で警察に告発したと15日、明らかにした。
市の監査室は昨年末、総合監査を通じて金大中元大統領夫妻のろう人形製作過程に違法性があった事実を把握した。

市によると、記念館は2021年3月事業費4400万ウォン(約490万円)を投じて金元大統領夫妻の人形を製作した。
事業費は市が拠出金として用意した。人形は実物サイズで製作され、記念館2階に展示された。

◇1000万ウォン安いシリコンで製作

当初この事業はろうを使った人形を製作するよう計画されていたが、記念館はシリコン人形製作企業と契約した。
シリコン人形はろう人形より1000万ウォンほど安いという。

該当契約は2カ所以上の業者から見積書を受け取って比較検討した後に決定しなくてはならない。
監査の結果、製作業者は自社の見積書以外の他社名義の見積書を虚偽して記念館に提出した。
当時担当者はこの事実を知っていたにもかかわらず該当業者と契約を交わしたという。
特に人形製作費は契約業者法人ではない個人企業の口座に支給され、税金計算書も法人ではなく
個人税金計算書として発行された事実も確認された。

◇財団理事会、担当チーム長を解雇措置

当時、担当職員3人のうち1人は監査結果により、財団理事会を経て解雇された。残りの2人は記念館に在職中だ。
木浦市監査室関係者は「差額の1000万ウォンを不当に取得したかどうか、
記念館職員と人形製作業者間の関係などは警察の捜査を通じて明らかになるだろう」と話した。

金大中ノーベル平和賞記念館は市が民主主義と人権、平和のために一生を捧げて韓国人として初めてノーベル平和賞を受賞した
金元大統領の思想と業績を称えるために建設し、2013年6月に開館した。
記念館は木浦市三鶴島(サムハクド)1万5600平方メートルの敷地に地上2階、高さ14.1メートルの規模で建てられた。
事業費は木浦市予算190億ウォンが投じられた。

2024.03.15 15:36
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