北朝鮮が再度、日本に揺さぶりをかけてきた。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長が25日、岸田文雄首相が可能な限り早い時期に正恩氏と直接、会談したいとの意向を伝えてきたと〝暴露〟する談話を発表した。

談話は、両国関係改善に向けた政治的決断を求めたが、北朝鮮が「解決済み」とする拉致問題を扱わないことが
会談の条件との認識を示した。
識者は、北朝鮮が岸田政権の足元を見て会談を急(せ)かしている可能性があるとして警戒を呼び掛ける。

「拉致問題に没頭するなら、(岸田)首相の(訪朝)構想は人気取りに過ぎない」

「地域の平和と安定に寄与したいなら、政治的勇断を下すことが必要だ」

与正氏の談話には、こんな文言が盛り込まれていた。

北朝鮮は2002年9月の日朝首脳会談で、何の根拠も示さずに日本人拉致被害者8人について「死亡」と主張し、
その後には被害者の「偽遺骨」まで出してきた。
今回の与正氏の談話は、北朝鮮の立場が変わっていないことを示しているが、
拉致問題を抜きにした首脳会談など決して受け入れられるはずがない。

岸田首相は25日夜、官邸で記者団に対し、「談話は承知している。
北朝鮮との諸懸案を解決するには金正恩氏とのトップ会談が重要だ。私直轄でさまざまな働きかけを行う」と述べた。
首脳会談が実現する可能性については「相手のある話だ。今、決まっているものはない」とした。

・島田洋一氏「会談を急かす北朝鮮に警戒必要だ」

今回の与正氏の談話をどうみるべきか。

福井県立大学の島田洋一名誉教授は「4月の岸田首相訪米を前に、北朝鮮が日本に首脳会談を急かしているように見える。
日本から譲歩的結果を引き出して、その後に米朝関係を正常化したいという狙いがあるのではないか。
北朝鮮は、内閣支持率が低迷する岸田政権を『訪米や訪朝で点数稼ぎをしようとしており、つけこむチャンスがある』
とみている恐れがあり、警戒しなければならない。日朝首脳会談が行われること自体は、
何らかの動きにつながる可能性があるのでいいことだが、北朝鮮がいろいろと仕掛けてくる可能性があるため、
即座に反論・反撃できるチームをつくるべきだ」と話した。

2024.3/26 11:40
https://www.zakzak.co.jp/article/20240326-DCZO3COE2BL7HLXAD4PB4ZYQZE/

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【共同通信】北朝鮮紙、金与正氏の対日談話報じず 岸田首相の反応見極めか [3/26] [ばーど★]
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金与正氏「岸田首相が拉致問題に没頭するなら首脳会談構想は人気集めにすぎない。望んだからと言って我が国指導部と会えるものではない」 [ばーど★]
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