職場内の頭髪差別を禁止する法案が下院を通過したとフランス日刊紙「ル・パリジャン」が28日(現地時間)、報じた。

報道によると、フランスではすでに年齢や性別、容貌など25種類の職場内差別項目が法律に明示されている。
この法案はここに毛髪の色や長さ、質感など具体的事案を差別禁止対象に追加した。

法案の主な目的は雇い主が黒人職員にくせ毛を真っ直ぐにするように命じたり編んだ髪を隠すよう強要することを防ぐためだ。

この法案を発議したカリブ海フランス領グアドループ出身のオリビエ・セルバ議員は「理論と現実の間には乖離がある」とし
「誤って理解されている方法に対して明確な説明が必要だ」と説明した。

セルバ議員は実際に黒人女性が会社の面接前に髪の毛をストレートにしないといけないという圧迫を受け、
赤毛や薄毛男性も差別の犠牲者だと説明した。

黒人のファンタ・べレタ議員は「私は編んだ頭とかつらを使ってここにいる」とし
「私も特定の職業に応募するときには髪の毛を真っ直ぐにしなければならないという話を聞いた」と法案を擁護した。

政府も趣旨に共感した。
オーロール・ベルジェ女男平等・差別対策担当相は「新しい法案はこのような類型の差別に光を当てる長所がある」と述べた。

この法案は米国カリフォルニアで2019年制定された頭髪差別禁止法「クラウン法」からインスピレーションを受けた。
クラウン法はヘアスタイルを理由にした差別を禁止して個人の固有の文化的特性とアイデンティティを保護するために導入された。
カリフォルニアをはじめ、ニューヨークやニュージャージー、テキサスなどで施行されている。

2024.03.29 11:17
https://japanese.joins.com/JArticle/316809