格付け会社のフィッチ・レーティングスは10日、中国の長期信用格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に
引き下げたと発表した。不動産に依存した成長モデルからの脱却を目指す中、財政赤字の拡大傾向が続くと見通した。
格付けは上から5番目の「Aプラス」で据え置いた。

フィッチは見通し変更について「今後数年は経済成長を下支えするため、財政政策が重要になる可能性が増していくだろう」と
説明した。

中国財政省は10日、引き下げは「遺憾だ」とするコメントを発表。
「適度な(財政)赤字を保つことは内需拡大に貢献し、ひいては良好な信用維持に役立つ」と反論した。

中国の格付けを巡っては、米ムーディーズ・レーティングスも昨年12月、上から5番目の「A1」に据え置いた上で、
見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。 (共同)

2024.4/11 15:00
https://www.zakzak.co.jp/article/20240411-KDFFSBWN25M5NE5ABDHTVKBVBI/