(台南中央社)南部・台南市で26日、旅行中に財布を紛失した60代の日本人男性のため、地元の警察官が自腹で台湾高速鉄道(高鉄)の乗車券を購入し、帰国の手助けをするエピソードがあった。

台南市政府警察局第五分局が27日、中央社の記者に明らかにした。男性は一人で訪台。26日にホテルで帰国のために荷造りをしていた際、現金やクレジットカードなどが入った財布を紛失したことに気付いたとみられる。

男性は北門派出所に駆け込み、帰国便の航空券を見せて手助けを依頼。時間が迫っていることを知った洪東南副所長は男性を高鉄台南駅に送り届けた他、自腹で男性が乗る高鉄の乗車券を購入した。

また乗り換え先の桃園メトロ(MRT)や桃園国際空港の職員にも連絡して男性のサポートを要請。手助けが必要なことを印刷した紙を男性に持たせる配慮も行った。

同分局によると、男性は台南を離れる際、洪副所長としきりに握手をして感謝を伝えたという。

(張栄祥/編集:齊藤啓介)

台湾フォーカス 2024/04/27 19:21
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