新型コロナウイルスについて今分かっていること(2020.03.11 08:00)

スパイク蛋白質がACE2受容体に結合して侵入
 コロナウイルスは、一本鎖プラス鎖のRNA ウイルスであり、ゲノム(RNA)配列は約30kb。家畜を含め、様々な動物に感染することが知られており、ヒトでは呼吸器感染症を起こす、いわゆる一般的な風邪の原因の1 つとして知られている。
また、それとは別に、2002 年から03 年にかけて中国を中心に感染が広がった重症急性呼吸器症候群(SARS)や、2012 年以降に発生している中東呼吸器症候群(MERS)の原因もコロナウイルスだ。
今回の新型コロナウイルスは、そうしたコロナウイルスに続いて同定された。
現在のところ、新型コロナウイルスは、ウイルス表面に発現しているスパイク(S)蛋白質が、ヒト細胞上のアンジオテンシン変換酵素II(ACE2)受容体に結合することで、ヒトの細胞質内へ侵入、感染すると考えられている(図1)。
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/20/03/10/06668/

このACE2が問題