結局その場で形だけの辞表を書いて、荷物をまとめて会社を出た時に考えたのは嫁のことだった

どう説明するか言い訳を考えながら家に帰ったら

誰も居ない家に無くなっている嫁の持ち物
そして、テーブルの上に置かれた茶封筒が二つ

片方には俺の名前を書くだけになっている離婚届と
この家の所有権は私のモノだから、明日迄に出て行って欲しい、
落ち着き先が決まったら代理人を向かわせるとの手紙

もう片方には会社で見せられたものと同じ書類に加えて、
ネットにあげた嫁への愚痴がすべて書かれたものが入っていた

そして、もう一枚

これは自分と友人たちが世話になったお礼です

が出てきてこれがあいつの仕業なんじゃないかとなった