ツキノワグマの狩猟 17年ぶり解禁 岡山

 岡山県は、絶滅のおそれがあるとして保護してきたツキノワグマについて、生息数が増え、人間に危害を加えるおそれがあるとして、15日、17年ぶりに狩猟を解禁しました。

 狩猟は例年11月から2月までの期間が解禁されますが、岡山県は、県内に生息するツキノワグマについて、生息数が減り、絶滅のおそれがあるとして、平成12年から狩猟を禁止してきました。

 しかし、クマの目撃件数は年々増え、去年は237件と、統計を取り始めてから最も多くなり、ことしも目撃情報が相次いで寄せられているということです。

 岡山県は、このままでは人間に危害を加える可能性もあり、絶滅のおそれもなくなったとして、15日、17年ぶりにツキノワグマの狩猟を解禁しました。

 期間は15日から1か月で、30頭を上限にするということです。
 美作市の山には、地元の猟友会の人たちが集まり、早速イノシシなどを捕獲するために仕掛けたわなに、雌のツキノワグマ1頭がかかっているのが見つかりました。

 岡山県の特定鳥獣専門指導員の藤原道広さんは「住民の安全を守るために頭数の調整は必要だ。ただ、クマの狩猟の経験者は少なく、どれだけ捕獲できるかは見通せない」と話していました。

NHK NEWS WEB 11月15日 18時10分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171115/k10011224601000.html