女性が「女性専用車両」について思うこと

女性にとって女性専用車両は「これほど居心地のいい場所はあるのか」というくらい極楽です。

初めて乗ったとき、もう夢の国に来たかと思いました。いっぱい人が乗ってるのに、なんかいいにおいがするんです。
大股広げたり脚を投げ出して座っている迷惑な人は一人もいないし、心臓が飛び出るかと思うような大声でくしゃみをする人もいない。
座席はゆったり目で隣の人との間には隙間すらあります。

なにより嬉しいのは、痴漢という極悪人がいないことです。
女に生まれたら、残念ながら1度や2度や100度は、痴漢やセクハラの経験があるでしょう。
心底不快な経験です。和久井はおかげでちょっと男嫌いです。

だけど女性専用車両には、その極悪人が可能性からしていないんです。
かばんやらなにやらがお尻に当たっても、人を疑わなくていいんです。
心の底から安心感があります。例えるなら、エルフがフワフワ飛んでるお花畑です。
もう、鬱陶しいラッシュにもかかわらず経験したことのない居心地の良さ。
思わず脳みそにパアっと薔薇の花が咲いてしまいました。

たまに、女性専用車両に間違えて乗り込んじゃう男性がいますね。
女たちの冷ややかな視線が辛いという話を聞きます。そりゃそうです。

女性専用車両に男性が乗り込んでくるっていうのは、エルフの幸せな国に、
武器を持った怪物が乗り込んでくるようなものです。
「まあ! 恐ろしい……。お花が踏み荒らされてしまうわ」って感じ。
ただ乗り間違えてしまっただけだとしても、極悪人“かもしれない”と警戒しなくてはならない対象ができてしまったのですから。