応えて、ラドルスは周囲を見回して、そして空を見上げた。雲の向こうにうっすらとガーディアンズ・コロニーが見える。
一部凶暴化したモノはまだ存在するが、侵食された原生生物もいない平和なラフォン平原が広がっている。ここだけではない、グラール中が同じような状態になっている。
記念式典から始まった「SEED事変」による被害と混乱からの復興には年単位の時間がかかるかもしれない、しかし、絆が深くなった今のグラールの4種族の力が合わさればどんな困難でも乗り越えられるであろう。
そして、その為にガーディアンズの力が必要な場所もまだまだあるのである。
「この平和が続くようにがんばらないとな」
「なんか言いましたか、ラド様〜」
ラドルスの呟きにりりなが振り返るが、
「いや、なんでもないさ」と返してラドルスはりりなの横に並んで平原を歩いていくのであった。


絆で終わる物語
エラーで長すぎる文があると言われた