『失われし領域 ディ・スクハカイ(HARD)』
ハードンデイスクバースト現象によって二度と足を踏み入れることの出来なくなってしまったモンジャール国内の一部地域である
ハードンデイスク町の座標を中心に真っ黒な球体(地表から見えるのは半球)が存在しており
触れるもの全てを圧縮しながら闇に引きずり込んでしまう
誕生には暴君サカイが王座を我が物にしてからの比較的記憶に新しい出来事が関係している
元々この地域は非常に活気があり、ハードンデイスク町を中心に農耕や酪農を生業とする多くの民が暮らしていた
首都からの配給物資が届く日にディ・スクハカイを生み出す事件は唐突に起きる
この領域の住民に生存者がいないため遠方からの目撃証言しかないのだが
突如ハードンデイスク町の中心に黒い丸が現れ、周囲の家や地面や人を全て飲み込みながら大きくなり
あっという間に現在のディ・スクハカイの形になってしまったのだという
今なお一寸先も見通せない漆黒の闇を纏い、触れたもの全てを圧縮しながら吸い込むこの球体こそが
モンジャールの地で決して消えることの無い惨劇の証人である
またこの領域が広がるかも分からず、惨劇を知るモンジャールの国民たちは大小の差はあれど常に恐怖を抱いている
筆記の際に【HARD】という俗称が使われる事があるが、これは不幸にも惨劇の中心となったハードンデイスク町が由来