マダヤの王イマッチュの世に、ボクソンの組の祭司で名をキムラという者がいた。その妻はサカイ家の娘のひとりで、名をサトシといった。

ふたりとも神のみまえに正しい人であって、主の戒めと定めとを、みな落度なく行っていた。
ところが、サカイは不妊の男であったため、彼らには子がなく、そしてふたりともすでに年老いていた。

さてキムラは、その組が当番になり神のみまえに祭司の務をしていたとき、
祭司職の慣例に従ってくじを引いたところ、主の聖所にはいって香をたくことになった。
香をたいている間、多くの民衆はみな外で祈っていた。

すると主の御使が現れて、香壇の右に立った。
キムラはこれを見て、おじ惑い、恐怖の念に襲われた。

そこで御使が彼に言った、「恐れるな、キムラよ、あなたの祈が聞きいれられたのだ。あなたの妻サカイはもんじゃを産むであろう。その子をPSO2と名づけなさい。
彼はあなたに喜びと楽しみとをもたらし、多くの人々もその誕生を喜ぶであろう。」