田中氏:
 これまでシリーズファンの方々から,「ファンタシースターだけどSFっぽくない」「なんで剣と魔法の世界なの?」と疑問をいただいてきましたが,
遊んでもらえれば“ファンタシースターシリーズの作品”だと感じ取ってもらえるはずです。
本作の方針とも言えますが,この時点になっても分かりやすい関連性を見せずにいるのは,プレイヤーの皆さんには最初からファンタシースターを意識したうえで遊んでもらいたいのではなく,
物語を進めていくと出会う「あっ!」と思うことに,驚きを味わってもらいたいからです。

4Gamer:
 想像できてしまうと,驚きは生まれませんものね。

田中氏:
 手品はタネを明かすと,感動させられなくなります。違うと思っているものが,実はつながっているから,「そういうことだったのか!」と驚けます。
そのため,これまでさまざまな場所で本作についての話をしましたが,「まだ言えません!」が多めになってしまい,「ファンタシースターっぽくない」が未だに解消されておらず……(笑)。

4Gamer:
 私もそう思ってしまっています。ただ,こうやってメインビジュアルを見ていたりすると,描いてあるものだけで“なんとなくそうなんじゃないか”の手がかりを掴めるんですよね。
でも,条件反射で「ファンタシースターっぽくない」と思ってしまうという。

田中氏:
 ゲームをはじめたらすぐに分かることや,じっくりと描いていく根幹の部分などで,そういった疑問を解消していくつもりです。
今はとにかく,疑問を浮かべつつも遊んでもらいたいと思っています。

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