木村  毎日朝早くから一番最初に出社されていて、机に向かっているんです。それで背中越しに「おはようございます」って(笑)。

――酒井さんは何をされていたんですか?

木村  我々は「プレモ」と呼んでいるんですけど、ゲームの敵キャラクターなどを立体的に造型したもので、スタッフのイメージを共有させる用途でつかいます。イメージボードの立体版と思っていただければいいと思いますが、それを手作業でつくっていました。

――え!それをプロデューサー自らが手作業で!

木村  はい(笑)。

――酒井さんはその「プレモ」というものを粘土かなにかでつくっていたんですか?

木村  いえ、うんこですね。

ーーというと?

木村  人糞です。もちろん自分のですよ。「プレモ」をつくる時は下を履かないんです。そうして手をお皿のようにして肛門まで運んで、そこにムリムリムリってうんこをひり出すんです。

――へー!!職人芸ですね

木村  それでペタペタとこねて形をつくるんですよ。オフィスはもうすごい匂いでしたけどね(笑)。

――それでも毎日となると肛門に負担をかけていたでしょう…

木村  でしょうね…。なのでプロデューサーを降格と聞いたときには、ああ、やっぱりな、と…。