>>42
ヒトラーは「ドイツは負ける。自分は死ぬ。だから…」と、
戦後のドイツはどうすれば良いのか、遺書という形で残してる。

・ヒトラーは、自分の命を賭してまで争うことも辞さない狂人だった。
・ヒトラーは、自分の命を賭してまで争いを止めたかった狂人だった。

この二つのどちらであるのか?を未だに議論されることがある。
後者は一見すると意味が分からないけど、ユダヤ人の差別(原因は紀元前まで遡る話なのでとりま)は、
黒人の差別の比ではなく、同じ人間と扱う考え方もなく、まるで"蚊"のように気軽に殺されたり、生きたまま皮を剥いで遊んでみたり。

何らかの争いの結果という話ですらなく「スーパーに行ったらユダヤ人がいたので殴り殺しておいた」とか、
国家としては一応「止めろ!」とは言うものの「犯人を逮捕?いやいや、何を言ってるんだ?」みたいなのが日常茶飯事で、
ユダヤ人は"人間"なわけで、少なからず報復にも出るけどもそうすると「見ろ!ユダヤ人はやっぱり…」と虐殺へ。

第三次世界大戦の引き金になったのは、ヒトラーの宣戦布告すら行わない突発的なポーランドへの侵攻だけど、
ポーランドという国はユダヤ人の差別が最も酷かった国で、侵攻された当時も正気の沙汰とは思えない暴動の真っ最中で、
ポーランド内のユダヤ人の「皮肉なことにドイツ軍が来てから、無意味に殺されることは無くなった」という言葉が有名ではある。

その後に結果としてドイツ軍も虐殺してるけど、600万人という犠牲者の数はどこまで正しいのか怪しいのもある。
終戦の後に犠牲者の数を整理して「おかしいだろ?」も出て、一部はソ連などが「自分らがやった」と認めたけども、
ドイツは敗戦国であるし、認めなければ精々グレーで済んだものは何処の国もホロコーストの犠牲者にするのが自然だ。

当時のドイツ将校の証言では「同じユダヤ人であるのに扱いが二通りあったように私には思える」だとか、
「過去に他の民族に報復を行ったりなどが無い者の多くは殺されてはいない」という、真偽の怪しい証言もある。
ま、その証言の真偽はさておき…実際のところ、そもそも連行されることもなく普通に生活してたユダヤ人もまた多く、
「たまたま焼却炉が故障したので助かった」とか「たまたま車両が給油に引き返したのでその間に」とか、そういうのも多い。

どの道に色々と差し引いたところで、虐殺は事実であり許されるものではない。
しかし、悲しいことに世界的なユダヤ人への迫害はホロコーストで終止符が打たれてる。
細かな紛争は残れど、ユダヤ人を人間ではないとする世界の考え方は大きく変わる結果を招いた。
元凶のヴァチカンも独立国家になり、第零次(クリミアの)、第一次、第二次と続いた事実上の宗教戦争も、
第三次となることはなく、現在は当時と比べると圧倒的に平和な世界になってるという皮肉がある。

そして、最も悲しいのは、ヒトラーが女の子を抱き寄せて記念撮影してる写真に、直筆でこう書かれていたこと。

『親愛なるローザ・ニーナウ(ユダヤ人)へ。後ろの野山に、隣の国に、そして世界に、
 君の笑顔のような花を咲かせてほしい。花は、どんな形でも、どんな色でも、分け隔てなく愛される』

裏には小さく

『私の血の一滴が最後であれ』