我々に見せられたのはほんの一部の内容であった。
これはどういう事なのか、一瞬戸惑いがあったがもはや青玉の前ではどうでも良いことだった。
これもどうぞと言われ受け取ったのは缶コーヒー、まだほのかに熱い。
おもむろに缶コーヒーの蓋を開け、目の前の道路にぶちまける、赤玉はみるみる減っていきついには0になった。
とんでもない、青玉はそういってポーションを飲んで赤玉を救おうとしたがもはや手遅れであった。
赤玉はうごかなくなり、また自動で溜まることもなかった。
いっそ飛び立とうかと思い始めた頃に青玉の頑張れコールが始まったので飛ぶのはやめにした、嬉しかったのだ。
俺はこの山を買おうかとスコップを用意していたが、その必要ももうない。
これからは青玉とこの山で生きていこうと思った、そう、死ぬまで。
道路の脇に打ち捨てられた赤玉を尻目に2人で道路を渡り山へ入ろうとした時だった、横から急に何かがぶつかって来た、物凄い衝撃だった。
その場に倒れ今ぶつかってきたものを確認して俺は凍りついた…。