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聖遺物は『罪姫・正義の柱マルグリット・ボワ・ジュスティス』
形態は人器融合型。「人類最悪にして最美の魂」と称されるマリィの魂を宿した断頭台。位階は流出。
位階は騎士団との戦いを重ねるごとに上がって行くことになる。触る者全ての首を刎ね飛ばすマリィを唯一所持することができ、形成位階では右手が赤い紋様の刻まれたギロチンへと変化する。基本的に殺した人数が多いほどに強くなるエイヴィヒカイトだが、蓮とマリィの場合は魂の質の面を極めているために、彼らの魂のみで騎士団員すら凌駕する力を秘めている。またこのギロチンによって首を刎ねられた者は、たとえ不死者であろうとも滅ぶという強力な必殺性を有している。

蓮の渇望は「時間が止まればいい。今が永遠に続けばいい。いつか終わるとわかっていても、この瞬間を引き延ばすことで日常が終わってほしくない。通り過ぎた日々に帰りたい」という想い。
しかし駆け抜けて辿り着く過去など矛盾である。ゆえに地平は直線ではなく円環。前のめりに駆け抜けてそこを何度でも、何より速く回り続ける。甘美な今、愛しい過去を無限に味わい続けるため、永劫走り続ける止まらずの星。未来を超速で駆け抜けつつ吹き飛ばす。何処にも行けず回り続け、繰り返すだけのそれは時間の流れの否定であり止まっていると言っていい。
ミハエルの死という安息を望みながら疾走しなければ停止できない二律背反の渇望。それを走り続ける繰り返しを望む渇望と、真実終わりのみを求める渇望の二つに分けて前者の「疾走する停滞」にロートスの個我を宿したのが蓮。後者の「終焉の幕引き」にミハエルの個我を宿したのがマキナ。
マリィルートと玲愛ルートではマリィと共に自己完結で終わる求道型から、自分の大切な総てを守り日常に帰るために総てを包み込む覇道型となって流れ出す。

蓮の創造は作中において三種あり、
一つ目は求道型の『美麗刹那・序曲アインファウスト・オーベルテューレ』
この位階に達すると、カドゥケウスが眼に宿り、ギロチンの刃の紋様も変化する。「(楽しかった時間の)刹那を永遠に味わいたい」という渇望から来るその能力は時を引き伸ばすというもの。

二つ目は覇道型の『死想清浄・諧謔アインファウスト・スケルツォ』
あるルート(後述)でマリィを失った蓮が『戦雷の聖剣(スルーズ・ワルキューレ)』を触媒に「死者の生を認めない」という渇望を具現化した突発的な創造。その能力は、生きている死者を存在する限り弱体化し続けるというもの。

三つ目は覇道型の『涅槃寂静・終曲アインファウスト・フィナーレ』
『美麗刹那・序曲』の完成系であり、蓮の創造位階における究極系。その能力は『美麗刹那・序曲』と同様の時の引き伸ばしによる加速と共に、その停滞を認識可能な全域に強制する。つまり、蓮が加速すればするほど対象者を停滞させていく。

流出は『新世界へ語れ超越の物語レースノウァエ・アルゾ・シュプラーハ・ツァラトゥストラ』
「愛する者を守りたい」という渇望を具現化した蓮が愛する者と認めた存在以外の時を永劫停止する流出。
基本的な流出到達時では蓮自身の姿はあまり変わらない。しかし、それはメルクリウスによる水銀汚染を前提にしているものらしく、神格『永遠の刹那』本来のものとは遠い。
蓮自身はメルクリウスの手が加えられた混血の神、神造神、与えられた神性による神であるものの、その本質が水銀から離れていくほど本来的な神性を取り戻し、格が上がり強化されていく性質を有しているようである。
CS版三つ巴ルートでお披露目した本来の蓮の神としての姿は、赤い髪と青い目に黒い肌、禍々しい刃を構えたもので、バックには巨大な時計とその歯車が浮かぶ。創造・終曲を彷彿とさせる姿でもあり、神咒神威神楽に登場した天魔・夜刀を少々幼く、そして荒々しくした印象と言えばいいだろう。

蓮は作中では唯二、活動からひとつずつエイヴィヒカイトを学んで強くならなくてはならないため、物語の進行具合やルートによって戦闘力が大きく変わる。
活動位階では螢に手も足も出なかった。
形成位階ではシュピーネに圧勝。その後、残存の黒円卓とは創造の分不利を強いられるもののある程度互角の戦いを演じられるようになった。
創造位階に達し『美麗刹那・序曲』を取得すると残存団員に対しては圧倒できるほどの実力を手に入れる。が、この頃になるとだいたい三騎士が出張ってくるためあまり強さは目立たない。しかし、諧謔ではラインハルトに危機感を抱かせ、終曲では不完全状態の三騎士相手に対しては同時に戦いながら上回ってみせた。
流出位階では言わずもがな、ラインハルトと互角を演じることができるようになり、さらには親殺しが可能なほどの強化がなされることも。
(´・ω・`)ここまでwiki抜粋