ハイレゾの将来予測


次のような問題点があるので、ハイレゾは当初私が予想していたほど今後も伸びないような気がします。

その理由:
@ソフトがCDよりかなり高価
ACDの30倍以上とファイルサイズが極度に大きいためにダウンロードするのに非常に時間がかかり面倒であるし、
Bハードディスクに保存するにもかなりの容量が必要である、
Cパソコンが必須であり、従来の上級のオーディオ装置のような視覚的にも素晴らしい特別のオーディオ装置を持っているという喜び・満足感がなく、
パソコンは趣味の世界で、じっくり長期間にわたって愛蔵するような装置ではなくて単なる使い捨ての事務機器に過ぎない、
Dパソコンはハイテク機器なので寿命が短く、5年〜10年もしたら古くなって使い物にならない(現在のXPのようにOSのサポートがなくなるなど)、
Eパソコンを操作して音楽を聴くというのは仕事の延長のようで癒しにならない、
Gパソコンが得意な若者は、百均で買ったイヤホンを使い、無料でスマホに入れた音楽を超安価に気楽に聴いているような例が非常に多く、高価なハイレゾ音源を大勢の若者が次々と購入・ダウンロードして聴くとはとても思えないし、
H逆に経済的・時間的に余裕のある中高年層(特に定年退職者)にはパソコンは何かと面倒であり、細かいモニター上の文字も読みにくく、やる人は多くないでしょう。
 
以上のことなどから、今後ハイレゾがオーディオの主流となり、広く世間一般に普及するとは思えません。
一般用の音源としては、簡便なCDレベルのクオリティで十分ではないでしょうか。
CDのスペックでは物足らないとのことで、もっと高性能なSuper Audio CD (SACD)、DVD-Audio、Blue Ray Discなどが鳴り物入りで次々に出現しましたが、
CDよりも高価であるのに、誰が聞いてもCDよりもはるかに音が良いということもない(聞き耳を立てて比較試聴してやっと差がわかる程度)などの理由から、
一部のマニアックな人たちを除き、当初の予想に反して一般には全く普及しておりません。
ハイレゾも、これと同様な道を辿ると思われます。