ナカミチドラゴンはそのユニークな特徴とビルドクオリティで、おそらくすべてのカセットデッキの中で最も有名です。
残念なことに、その再生音質は再生EQアンプの出力にあるCMOSスイッチングIC
(サービスマニュアルのIC502およびIC602、uPC4066BC)によって多少なりとも損なわれます。
4066チップは非直線的であることが知られており、信号経路に高次の歪みが加わってしまいます。
ドラゴンでは非標準的な方法の非対称電源で使用されていますが、それにより問題が解決されている訳ではありません。
uPC4066BCの代わりに使用できる新しい交換用ハイブリッドICのANT4066は、回路の最小限の改造でドラゴンの再生品質を改善し、
かつ、DILソケットに挿した交換ICを抜いて元のICを挿入するだけで元のバージョンに戻すことができます。