>>163
バックロードホーン は、英語で "Back-Loaded Horn" になります。ここで "Loaded" の名詞は、"Load" です。
日本語では、"負荷(電気の出力?)" という意味で "Road" の "道路(道)" という意味ではありませんから、念のため。

一方、ホーン・ドライバー のことを コンプレッション・ドライバー とも呼びます。
コンプレッションとは、"圧縮" という意味で、振動板の振動を効率良く音に変換させるため(出力を上げるため)に、振動板とホーン手前の(空気室の)空気を圧縮させる(負荷を掛ける)必要があります。

それを実行するために振動板面積より ホーン・スロート の面積を狭めて空気を圧縮できるように、絞り率という設計用語が生まれました。
つまり絞っていなければ(空気室がなければ)、本当は ホーン・ドライバー ではありません。

BHの実体は、空気を空気室で圧縮しなくても、共鳴管や音響迷路としても働いていますし、
BHのホーンは、いい加減な不完全な形態で、確実にホーンとして十二分に動作していないので、
バックロードホーンは、ホーン・ドライバー と、事実上は絶対に呼べません。
だから、長岡氏 は、BHのことを、鵺(ヌエ)のようなものと、言っていました。