>>482
秋葉原の書店で発売当時の新刊を買ったのだが。オクで落札したものではない。
本には末尾に奥付(おくづけ)というページがある。
著者名、出版者名、発行年月日。印刷所名、そして価格。これらが表示してある。
手元にある「OTLアンプの設計と製作」増補改訂版の奥付には
昭和47年11月20日 増補1版 \7,500 と印刷してある。
本では価格改定等のために値段のところをシール等を貼って値段が
変わっている(値上げ)場合があるが、手元の本にはそうした痕跡はない。
「OTLアンプの設計と製作」は昭和34年に初版がでて版や刷(すり)を重ねた。
昭和45年9月30日に14版2刷が出て、昭和47年11月20日増補1版発行と
手元にある「OTLアンプの設計と製作」相補改訂版の奥付に表記されている。

ちなみに版と刷(すり)の違いだが、版は内容に大幅な手直しがあった場合。
先日広辞苑の7版が出た。刷は大幅な手直しなどがなく(誤植の直し程度)
そのまま増刷した場合のこと。

奥付の定価表示で印刷ミスはありえない。書店はここに記載された価格で本を売る。
「OTLアンプの設計と製作」増補改訂版は武末氏のOTLアンプ製作記事の集大成とも言うべき著書。
手元に置いておきたいという読者向けに発行したのだろう。
部数はきわめて少なかったと思う(だからこんな値段になった)。
以上