>>159
二つの山の高さが一致している状態は、ユニットの共振周波数と、ダクトの共振周波数が一致しているということです。
あくまで周波数だけです。
そこでは、重要な、ダクトの共振の量は考慮されてません。
一致してることが理想という事ではありませんが、バランスが良いという一つの指標にはなるので、
大外ししてない目安にはなります。

ユニットは低域共振周波数でインピーダンスの山があることは周知ですね。
そしてダクトは共振周波数でインピーダンスはへこみます。
つまり、ダクトをユニットと同じ周波数にすると、ユニットの山の真ん中をへこませて、
山を両側に二つに分けます。
周波数が全く同じなら、二つの山の高さは同じになります。

周波数を一致させることは制動をかけるメリットがありますが、バスレフはそもそも低域拡張を一つの目的にしているので、
どういうバスレフ設計にするのがいいかはユニットによって様々です。
ユニットより低いダクト周波数にすると、二つの山は一致せず、高い周波数のほうの山が高くなります。
元のユニットがあまり低く伸びてないなら、ダクトを低く取り、低域を拡張させるほうがいいし、
元が十分低くまで伸びてるなら、制動を重視して山を一致させる設計もいいです。
そもそもFE83などはf0が165Hzなのだから、一致なんて初めから考慮外でしょう。

バスレフはユニットに合わせて設計するのだから、山が一致してればいいかは一概には言えません。
そもそも一つの正解があるわけではありません。
ただ、あまり離れすぎてないほうが良いとは言えます。