>>114
これのとおり、FX152J PRO の出力15W+15Wは理論的に不可能なことなので、
パッケージの最大許容損失という視点で検証してみた。

先ずは「YDA138の最大許容損失」を見ていただいて(YDA138データシートから引用)...
http://fast-uploader.com/file/7094190207146/

それぞれ10W+10W(8Ω)と15W+15W(4Ω)の損失を計算してみると、

出力10W(8Ω)の場合:
(10W×0.66/8Ω)×2+0.035×12V=2.07W
出力10W(8Ω)時の損失=2.08W

出力15W(4Ω)の場合:
(15W×0.66/4Ω)×2+0.035×12V=5.37W
出力15W(4Ω)時の損失=5.38W

この5.38Wとい損失は「最大許容損失 vs 周囲温度」の図表を見ればわかるとおり、
この損失を許容できる「周囲温度」が零度以下のランク外にあり、これは実用の許容範囲になく異常な状態である。

実際の「周囲温度」は、FX152J PRO の筐体内温度になるが、15W+15W出力時のその温度は40度(室温28度)を超えている。

例えば、「周囲温度」を40度とした場合の「最大許容損失」は図表のとおり2.3Wになるが、実際の損失5.38Wであるから
3.08Wの超過であり、YDA135 はこの超過により自己の破損を回避するため内蔵された保護回路が動作し出力を止めるのである。