昨日、用事の終わった後ヨドバシに寄ってみました。

真空管アンプの部屋で、なんだか汚い音が鳴っている。
先にお一人上品な雰囲気を漂わせるお客さんがいらっしゃったけど、あ
まり真剣に聞いている様子でもないし、チェックしている感じもない。
セレクターで確認すると、No.1。それは某バレの楕円。音に力がないとい
うか生彩感がない。アンプはNo.19某バレ扱いの中国製、300Bプッシュプ
ル。ともに結構なお値段。
先客の紳士が許してくださりそうな雰囲気だったから、ガマン出来ずに
アンプのボリュームをいじる。魅力を感じにくい。ややうるささを感じる

そこで、アンプを見回し、トライオードのEL34プッシュプルに変える。流
れ出てくる音は、昔のテレビのボリュームを強引に上げて音が割れたよ
うな雰囲気。オーディオというよりも単に音が出ているだけで安っぽく
薄っぺらにい感じる。音場感など感じる事さえできない。
こんな音をヨドバシが許しているのか思い、まさかセレクターとか接続
がおかしいのかと疑ってしまった。

念のため、スピーカーをハーベスHLP3ERに変える。アンプはトライオード
(多分TRV+35SER)のまま。聞き慣れた精密さのある音楽が、音場を基本に
して流れる。
SPをハーベスのまま、先の300Bプッシュプルに戻すと力が無い。10cmスピ
ーカーが鳴らない、あるいは低音が出せない。

バレの楕円をラックスLX-380でならしても同じ傾向。とげとげだらけ。
バレの楕円のいやらしさを出さないためには、音が届かないバレの300B
プッシュプルしかなかった。

これらを売りつけるベシャリのテクニック、自然科学を超越した「300Bは
七難を隠す」思想に貫かれた天守は素敵すぎます。別世界でお過ごしと感
じ入った次第。