>>55
これは初期型スターリングの音の印象です。
昨日、久し振りに書店でSS誌を立ち読みしたのですが、機器の高騰ぶりに呆れました。
スターリングの原型である、わたしの所有するスピーカーシステム(正式名称は、LSU/HF/3LZG/8U→3LZGは10インチモニターGoldスピーカーユニットの名称である)は発売当時ペア15〜6万円程(その頃の大卒者の初任給は月2万円程)であるが
10年ほど前に当時人気のスピーカーシステムを試聴室を貸し切りで聞きまくったのですが
スピーカーの音ではなく、3LZGに匹敵する程度に『楽器の音のする』スピーカーシステムは、ソナスのクレモナだけであった。価格も昨日SS誌で見た製品たちに較べれば良心的である。
そのクレモナさえメモに、「全体の音の印象は、エネルギー感も含め3LZGに一番近い。差はやはり(クレモナには)弦音に芯が無く高域にやや人工音がつきまとう。アンプが石の所為か?」
と記してある。
隣に有った「DALIエピコン6」に至っては、「人工音丸出しのB&W802Dia.のDALI版、血迷ったかDALI?」と記してある。

同じDALIでも「ロイヤルメヌエット2」は、フルオーケストラの力感/エネルギー感さえ望まなければ、ピアノの粒立ち/弦楽合奏の瑞々しさ、何より木管楽器の色彩感の素敵さに惚れ惚れします。
寝室のB.G.M用に12年間使用してますが、この価格でこれだけの音を聞かせてくれるスピーカーシステムはありませんね。

アナログレコードの音の素晴らしさも考慮すると、やはり、オーディオ機器の黄金期は1960年代後半〜1970年代前半にあったように思う。