当然だが、試聴室などで試聴して、何か音の問題を指摘する際に、必ず測定しろとかいうわけではない。
聴いて判断できる音の問題も多くある。

例えば、高域が伸びていなく、カーカーコーコーの昔のナロー系フルレンジのような音だったら、
これは伸びていなくてコーコーで駄目だと指摘できるし、
メタルコーンフルレンジとかで金属共振が出ていたら、共振が出ていると指摘できるし、
もっと単純にスタンドなどが接地が不安定でビビっていたら、ビビりが出ていると指摘できる。

それとは違って問題が絞り切れない、楽器の定位が寄っていたという試聴結果に対して、
ミッドに近いところに台形ベースの出っ張りがあるので、なんか変な反射が起こって位相がおかしくなってて、
それで定位がおかしくなったんだろう、と繋げるセンスのなさ。理論的のつもりらしいが。