アナログ・レコードプレーヤーのダイレクト・ドライブ方式の弱点は、「コギング」だと言われることが多い。

全盛期のプレーヤーは、コアレス・モーターを採用してコギング対策をしている製品が多い。
しかし、現在の初級機はコアレス・モーターを採用してないようだ。
ただし、ワフ・フラッターのスペックは人間の検知限の0.5%より小さいというが、音質に影響があるのは明らか。

●コギングとは
モータに通電してないときでも、モータシャフトを指で回すと、電機子と回転子との回転角度に依存してコクコクと脈動する現象を「コギング」と言う。

コギングは、ターンテーブルの回転トルクが変わる現象なので、性能としてはワウ・フラッターに影響する。
ワウ・フラッターが大きいと音がふらついて聴こえる。
コギングは、ACモーターやDCモーターなどといった構造によって異なる。
どういう構造のモーターと伝達機構を使っているかが問題なので、ダイレクト・ドライブに限った問題ではないということだ。
ただし、ダイレクト・ドライブは、コギングがダイレクトに回転に現れるのに対し、ベルト・ドライブなどは、間接的な回転伝達と減速比によって、緩和される。