社会の厳しさは確かにあると思う。会社の厳格化した組織の中で、黙々と働く。多くの人々は、
会社の縦組織の中で、日々、生活をしている。いつしか自分には能力がないと、諦めてしまう。
確かに、一部の企業では、「個人」の能力を重視して、会社の組織作りをしているところはあるが、
それは、全体から見れば、ほんの一部の企業にすぎない。そして、大学を出てその様な企業に入れる
のは、恵まれた一部の人達である。 では、何が悪いのか、又は、何を変えていけば良いのか。
現代は価値観が、多様化し、複雑化している。企業の組織が、「個人の能力」を生かしうる横と縦の組織作りを
するのと併行して、1人1人が、多様性に即した「自己変革」が必要である。一つのモデルとして、ホンダの創成期の
会社組織があげられる。当時のホンダは、個人個人の能力を生かし、そして、企業組織も、確立した縦組織のみではなく
横組織も組み込んでいた。だから、個人の意識も高揚し、能力が発揮されてくる。従って、企業にとって一番重要な事は、
「個人の能力と意識」と「企業の縦と横の組織」の関わりであると思う。