>>361
シニフィカシオンとは、ヘラクレイトスの「万物は流転する」にも暗喩されている様に、ロゴスの魂と呼べるものだ。
それは、池田晶子のいう「存在の不思議」を紐解く最後の1ピースであり、
彼女の遺言を、それがポスト構造主義の極地であると看破した前提の上で、理解するのに不可欠な概念である。

シニフィカシオンによって補完された構造主義は、ポスト構造主義として東洋哲学と西洋哲学の統一を果たす。
それはつまり、生と死の、存在と無の連脈を繋ぎ、またそれらに無限の断絶を与える物でもあり得る。