サイコロを12回振って12桁の数列を作ることを10回繰り返す。
すると、12桁の数列が10セットできる。いずれの数列も、その特定の
数列が出現することは同様に「稀」である。確率的には6が10桁並ぶ
ことも、"612153425354"という特定の数列が並ぶことも「ありそうにない」
度合はまったく同じである。ところが、"666666666666"のように自らが
「事前に」何らかの意味を見出している数列と合致する数列が現れた
ときだけ、「ありそうにない」ことが生じたことに「偶然」を感じる。
だから、"612153425354"が無意味にしか見えなければ、その数列は、
「ありきたり」のものでしかないが、例えば、その数列が自分の
マイナンバーと合致していたとすると、その偶然に驚くのである。