http://www.kojinkaratani.com/jp/essay/post-35.html
以上のような先行者(モンテスキュー)について述べたのは、宮崎学が、一見そうは
見えないが、日本の思想史・政治史における課題に、誰よりも真正面から取り組ん
できたことを指摘したかったからだ。われわれはこれまで、徳川時代に始まった
「日本」の特異なあり方のおかげ悩まされてきたのだが、宮崎のような認識をもた
ないならば、それをくりかえすことになるだろう。