吉本隆明、小室直樹、西部邁、柄谷行人、中沢新一の根強い人気に比べ、栗本慎一郎が今ではすっかり忘れ去られた状態なのはなぜなんだろう?
反原発・広瀬隆批判や精神世界への傾斜(「バシャールは俺と同じことを言っている」発言)、アンチ・マルクス&左翼から新保守への軌跡、政界の人物評価の紆余曲折(小沢一郎、石原慎太郎、小泉純一郎)などが尾を引いたにしてもな。
結局、「境界人」というラベリングを貼られ、消費されたということなのか。
問題提起としては、なかなか優れたものがあると思うのだが。