この世はどこまで厳密に語れるのか [無断転載禁止]©2ch.net

**てｓｔ** ◆2YQIQdwL82 · 2018/06/11(月) 10:28:34.15

てｓｔ

**幸ちゃん** ◆5V9dS9MYZOAP · 2018/07/30(月) 03:40:46.30

【インドの】　マヌ法典　【叡智】
https://mao.5ch.net/test/read.cgi/shikaku/1441192858/l50

〔創造〕

一　偉大な聖仙らは、心統一して坐せるマヌに近づき、型の如く彼に敬礼した後、かく語れり。
二　「尊者よ、すべての四種姓（カーストのこと）並びにそれらの中間のものに関する法（ダルマ）を、
　　如実に、且つ正しい順序で、我々に語った。」
三　「なんとなれば、尊者よ、卿のみ、自存（神すなわち梵天）の、知り難く、測り難いこのあらゆる
　　規定（ヴェーダ）の中に訓えられた作法並びに真義を知ったからであった。」
四　無量の威力あるマヌは、心高邁なる彼ら（大仙ら）にこう問われ、正しく敬礼した後に
　　彼らにこう答えた。「聞きたまえ。」
五　「この宇宙は、認識しがたく、特徴なく理性をもっても理解しがたく、識別しがたく、恰も深い
　　眠りに陥ったように暗黒の状態にある。」
六　その時、非顕現の尊き自存神は、おさえ難い威力で、暗黒を排して現われ、この全宇宙、（地・水
　　火・風・空の五）大等を顕現させた。
七　感覚を超越するもの（精神）によってのみ認識され、微細で非顕現、永遠にしてすべての有類を
　　包含し、不可思議なる彼は自ら輝いた。
八　彼は事故の体より種々の生類を造りだそうとし、熟考した後、まず最初に、水を造り、
　　その中に種子を置いた。
九　　その種子は、太陽のように輝く黄金の卵（ヒラヌヤガルパ）となった。その卵の
　　　中に、彼は全世界の祖の梵天（ブラフマン）として、自ら生まれた。
一〇　水はナーラー narah と呼ばれる。何故なら水は実に、ナラの子だからだ。それらの
　　　水はかつてかれの依拠 ayana であった故に、彼はナーラーヤナ narayana（梵天の
　　　別名）と名付けられた。
一一　非顕現にして常住、有、非有を本質とする太初の因果より、原人が生まれた。彼は
　　　この世においてブラフマンと呼ばれる。
一二　かの尊き者は、その黄金の卵の中に、満一年住んだ後、自ら己の静慮によって、
　　　その卵を二分した。
一三　而して彼は、その両割れより、天と地を、その中間、空間と八方処と、また水の永遠
　　　の依拠（海）を造った。

**幸ちゃん** ◆5V9dS9MYZOAP · 2018/07/30(月) 03:41:25.53

一四　また彼は自己より、有、非有を本質とする意（マナス）を生じさせた。そして又、意
　　　より自意識者にして自存神たる我欲を生じさせた。
一五　さらに、また彼は大と神我と三徳を有する一切物、およびその順序に従い、対象の
　　　認識者たる五つの感覚器官（根）とを生じさせた。
一六　こうして彼は無限の力を有するこれら六つのものの微細なる分子を、彼自身の要素と
　　　結合してすべての有類＝万物を創造した。

4幸ちゃん ◆m9SwOOeiO5OB 2015/09/02(水) 22:29:35.80ID:6+JG8lRB
一七　なんとなれば、造物主の体を構成するこれら六種の微細なる部分は、これら有類
　　　に入る a-si が故に、賢者はその体をシャリーラ sarira (身体）と呼ぶ。
一八　その時、偉大な要素はそれぞれの機能とともに、意（マナス）はその微細なる部分
　　　を以って、不滅なる者、すなわちすべての有類の創造者に入った。
一九　而して、これら七の大威力ある原人の微細な物質的要素より、この世界を生ず。
　　　すなわち不滅なるものより可滅なるものが生じた。
二〇　これらの間においては、各々後に従うものは、先立てるものの性質を具備し、その
　　　各々は、如何なる排列の位置を占めても、それに相応する数の性質を具備する。
二一　而して、ブラフマンは最初に、ヴェーダ Veda の言葉に従い、すべての有類に、それ
　　　ぞれ個別の名称と、機能と、位置を定めた。
二二　さらに、かの主は、生命を有し、活動を性とする神々とサーディヤ（牛神）の群れ、
　　　および永遠の祭儀を創造した。
二三　また彼は、火、風、および太陽より、祭儀の成就のために、リチュ（詩節）、ヤジュス
　　　（祝言）、サーマン（旋律）を特質とする三種の永遠のブラフマン＝ヴェーダを創造した。
二四　時および時の区分、月、星、河、海、山、平原、起伏のある土地を創造した。
二五　苦行、言語、快楽、情欲および憤怒、このすべての創造物を、彼は創造した。これらの
　　　生類を造らんと欲して。