自由の概念は、カント(ライプニッツ)が統整的に定義したものをヘーゲルが構成的に
とらえ直しマルクスが唯物論的にとらえ直した、と言えよう
カントが考えたのは 「神の国」(アウグスティヌス)だが

      精神的
   ヘーゲル カント
構成的ーーーー+−−−−統整的
   マルクス
      物質的

マルクス:
資本論3:48:3
必然の領域の彼岸において、
自己目的として行なわれる人間の力の発展が、真の自由の領域が、──といっても、か
の必然の領域を基礎としてのみ開花しうる自由の領域が、──はじまる。〔874〕労働
日の短縮は根本的条件である。
(自由の領域は通常自由の国と訳される)

Die Revenuen und ihre Quellen. 48. Die trinitarische Formel
http://www.mlwerke.de/me/me25/me25_822.htm
das wahre Reich der Freiheit
https://www.marxists.org/archive/marx/works/download/pdf/Capital-Volume-III.pdf
the true realm of freedom

ヘーゲル:
エンチ挨拶
自然は、理性をただ必然性のもとに実現するように束縛されているのでありますが、
これに反し精神の王国は自由の王国であります。

マルクスは一周回ってカントに近づいているというのが建設的な読み方だろう