擬制資本は証券など信用のことでその完成が資本主義のヘーゲル的循環を形づくる
宇野は労働価値説を軽視したからそうした全体の体系が強調される
(一般にわかりにくいとしたらここに原因がある)
マルクスの四角形を宇野は三角形にした
一見ヘーゲル的ではあるがその政治と経済の認識は実はスピノザの精神と身体に対応する

参考:
               /\
              /  \
             / 利子 \
            /______\
           /\ <分配論>/\
          /  \    /__\
         / 利潤 \  / 地代 \
        /______\/______\
       /\              /\
      /  \    宇野弘蔵    資本の\
     / 資本 \  『経済原論』  /再生産過程
    /______\        /______\
   /\<流通論> /\      /\ <生産論>/\
  /  \    /  \    /  \    /  \
 / 商品 \  / 貨幣 \  /資本の \  /資本の \
/______\/______\/_生産過程_\/_流通過程_\

ヘーゲル論理学と資本論との対応はもっと細かい。
松村一人訳のヘーゲル『小論理学』(1947年版)目次に宇野が書き込んだメモのファクシミリ
版が『『資本論』と私』(2008年、お茶の水書房)に載っている。『資本論五十年』
(上472頁)でも語られる。
https://lh5.googleusercontent.com/-YfVVPkY6Ok8/VIxazGk0ceI/AAAAAAAAoN4/TZv1qhXBCLg/s1600/blogger-image-1434458389.jpg